無理方程式を解くときに注意すること3つ【問題付き】
数Ⅲで扱われる無理方程式の解法ですが、気をつけることが少し多いので、この記事でまとめて理解しましょう!後半は少々レベル高めです。
例題、演習問題を作りましたので、ご自身の手で解いて解法を身につけてください。
無縁解に留意せよ!(基礎)
例題
を解け。
解
両辺2乗して、より、
...A
というのは早とちりです。この場合はがマイナスの方が無縁解(方程式の本当の解ではない数)です。
は正の値しか取れないので、です。明らかにはより小さいので無縁解です。もちろんそのまま代入して確かめても良いのですが、2重根号が出てきて非常に面倒なので避けています。
このように(根号のある)無理方程式は無縁解を持つことがあります。このことはグラフを描いても明らかです。
ちなみに無縁解はの解になっていて、これははじめに両辺を2乗したことによって発生したものです。
参考グラフ()
演習問題
を解け。
二重根号を突破せよ!(標準)
例題
を解け。
解
両辺2乗する......と最終的に4次方程式になって面倒なので、視点を変える。2重根号が外せそうなので、とおいてみると、左辺は
となって普通に解けるようになる。1を移項して
両辺2乗して
(計算過程省略)
となるが、
を満たすのはが正の方だけ。よって、
2重根号の外し方は一年生で習ったことなので、盲点になりやすいです。注意しましょう。
演習問題
を解け。
ヒント:式をいじっていると......
根号が何個あっても大丈夫!(応用)
例題
を解け。
解
落ち着いて一旦両辺2乗してみる。
普通に解ける形になった。また両辺2乗して、
(計算過程省略)
である。これはよりも小さいのでOK。
このように両辺2乗を複数回使えば解決します。
演習問題
を解け。
まとめ
他にも色々とテクニックがあって難しくできるのですが、ここでは紹介は省きます。
最後にまとめの一問を。
方程式
を解け。
ではでは〜〜